高齢者施設で介護士をしているこよみです。
新型コロナウイルスが蔓延している中、どこの介護施設も出来る限りの対策を取って自分自信と入居者さんを守って仕事をしています。
当然外部から入ってくる人の出入りも最小限に留めるべく、面会も基本的には禁止にしているのですが、それでも来ようとする家族って何なのでしょう…。
会いたいという気持ちは痛いほどわかるのですが、本気でやめて欲しい。
もし家族が感染していて、面会した入居者さんに感染した場合。
他に何十人といる入居者さんにもコロナが感染するだけでなく、その方々を介護するスタッフまで殺しかねないことをわかっているんですかね。
感染が拡大して働けるスタッフが少なるということは、それだけサービスの質を落とすことになります。
しかも、そういう非常識な家族に限ってクレーマーなんですよね。
コロナが流行ったことで、ただでさえ激務な介護の仕事に「検温」や「消毒」など余計な仕事が増えるばかり。
そこで、このようなコロナ渦で介護施設がどのような感染対策を行っているのかを紹介しようと思います。
無理やりにでも面会に来ようとするような、非常識な家族が1人でも減ってくれることを願って。
介護施設で行っているコロナ対策
コロナウイルスが拡大するにつれて、介護施設でのクラスターは度々発生しています。
高齢者というだけでなく、何らかの基礎疾患を持っている方が多いので、感染してしまった場合は重症化リスクがとても高いのです。
そんな中で、介護施設がどのような対策を行いながら日々仕事をしているのか。
それを少しでも知って頂ければと思います。
介護施設の感染予防対策
コロナが拡大したことで介護施設が行っている感染予防対策は、以下の通りです。
毎日の発熱検査
介護施設で働くスタッフはもちろん、入居者の方も毎日検温を行っています。
もしもそこで37.5度以上の発熱があった場合、隔離対応となり防護服を脱ぎ着しながらの対応です。
5分、10分刻みで仕事をしていると、これだけでも介護士の心的負担は大きくなりストレスも溜まっていきます。
検温に関しても毎日毎日、何十人もの高齢者の熱を測るのは大変です。
中には認知症で検温が嫌で暴れ回る方もいます。
たかが検温で…と思っているのであれば、その考えは改めてください。
それを毎日やるって、本当に大変なんですよ…。
マスクと消毒の徹底
コロナ初期の頃はマスクなども品薄になりましたが、現在ではかなり解消されています。
マスク着用は当然なのですが、入浴介助でも外せないのがしんどいですね。
サウナ状態で体を動かしながら入浴介助をするので、脱水になりそうな状態で仕事をしています。
施設内での接触を極力減らす
テレワークが可能な仕事であれば、通勤もせずに自宅で仕事ができます。
しかし、介護の仕事でテレワークは当然ながら不可能です。
その代わり、出来る限り接触する機会を減らす取り組みをしています。
入居者さんの食事を2部制に分けて一か所に集まることを避けたり、アクティビティを減らしたりと、介護施設によって様々な努力がされているのです。
今でも定期的に介護施設でもクラスターが起きていますが、爆発的な拡大は抑えられています。
そこには、介護士や行政の取り組みなどの努力があってこそだと言えるでしょう。
ICTを活用した取り組み
社会的にもテレワークが推奨されていますが、介護業界でそれは難しいため、さまざまな機械やオンラインの機能を利用した取り組みを行っています。
オンラインコンサート
高齢者の生活を豊かにするための趣味や楽しみなどが制限される中で、演歌歌手などがオンラインでコンサートを開くなどの取り組みもされています。
外部から施設に人を呼んでコンサートをしたりするのが難しくなっていることもあり、このように各施設で工夫をして楽しみを損なわないようにしているのです。
各種会議のオンライン化
介護サービスを受けている方が、本人、家族、ケアマネジャー、介護サービス事業所で定期的に集まって介護の方針を決定する『サービス担当者会議』が開かれます。
本来であれば対面で行うものですが、コロナ渦ということもあってオンライン化が進んでいるところが多いです。
オンライン面会の導入
ニュースでも報道され、多くの注目を浴びていたオンライン面会。
人の出入りも多く、クラスターに発展するリスクが高い介護施設では外部からの立ち入りに非常に敏感になっています。
基本的に面会を全面禁止にしている介護施設がほとんどですが、家族の顔が見れないのは入居者さんも不安ですよね。
しかし、ビデオ通話を利用したオンライン面会で顔を見ながら話しをすることで、入居者さんやその家族も安心できるようになりました。
実際に顔を合わせて話をしたい気持ちもわかりますが、今はどうかオンライン面会で我慢してください。
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