喫煙やお酒の増加は介護によるストレス反応?酷くなると取り返しがつかなくなる事も!

ストレスは身体的にも、精神的にも様々な悪影響を及ぼします。

時には、ストレスが自分の行動そのものに現れる事も。

介護士は喫煙者が多いという話を聞いたことはありませんか?

また、介護の仕事を始めてから煙草を吸う量が増えたり、お酒を飲む量が増えたりしたといった話もよくある話です。

目次

3つに分けられるストレス反応

ストレス反応とは、私達の心身に及ぼす負の変化です。

このストレス反応は大きく分類すると「身体的ストレス反応」「心理的ストレス反応」「行動的ストレス反応」に分けられます。

身体的ストレス反応

身体的ストレス反応では、主に以下の症状があらわれます。

・動悸、息切れ
・頭痛、めまい
・胃痛や腹痛、食欲不振
・睡眠障害、不眠症
・下痢、便秘といった慢性的な身体的不調
・免疫力の低下、自律神経の乱れ

ストレスを感じながらも、それに気づく事なく過ごしている方も多くいます。

また、気づいていながらもどうする事も出来ずに放っておくと、重症化して生命の危機に瀕することもあるので注意が必要です。

更に身体的ストレス反応が悪化する事で、以下のような症状が現れます。

・過敏性腸症候群
・胃潰瘍
・十二指腸潰瘍
・高血圧
・冠動脈疾患
・自律神経失調症
上記のような症状がハッキリとあらわれて、初めて自分が大きなストレスを感じていたと気づく方も少なくありません。

心理的ストレス反応

心理的ストレス反応では、主に以下の症状があらわれます。

・怒りっぽくなる
・イライラや不安
・気分の落ち込み
・不快な感情の慢性化
・抑うつ
介護の仕事をしていて、利用者さんから罵声や暴力を浴びせられたり、職場での人間関係が上手くいかなかったりする事でこのような心理的ストレス反応があらわれます
利用者さんに対してイライラしやすくなった、職場に行く事を考えると気分が沈み、不安になるといった方は身体的ストレス反応が出ている可能性が大きいです。
心理的ストレス反応が悪化する事で、以下のような症状が現れます。
・うつ病
・不安障害
・適応障害(パニック障害)
身体的ストレス反応からくる疾患で代表的なものは、うつ病です。
重度のうつ病になってしまった場合、自殺願望に繋がる恐れもあります。

行動的ストレス反応

行動的ストレス反応では、主に以下の症状があらわれます。
・遅刻や欠勤の増加
・ケアレスミスの増加
・暴力行為
・飲酒量の増加
・喫煙量の増加
行動的ストレス反応には、特に理由もなく遅刻したり、職場に行く気が失せたりする事で欠勤が増えるようになります。
また、このストレス反応には厄介なところがあり、その行動をする事で一時的にストレスが軽減すると同じ行動を繰り返すといった特徴があるのです。
例えば、お酒を飲む事で一時的にストレスが軽減したとすると、同じようにストレスを感じるとまたお酒を飲んでストレスを軽減しようとします
これを繰り返す事で、飲酒量が増えていきアルコール依存症となってしまう恐れもあるのです。
・アルコール依存症
・適応障害

介護士がなりやすい心理的ストレスが引き起こす3つの疾患

特に注意しておきたい、心理的ストレスが引き起こす3つの疾患を説明します。

鬱(うつ)病とは?

心理的ストレスが引き起こす重大な疾患として一番有名なのが「鬱病」です。
この鬱病は「鬱状態」「鬱病」の2つに分けられます。
「鬱状態」とは、物事の考え方が悲観的になったり判断力が低下したりといった状態の事です。
好きな事をしていても集中力が続かず、なにもやる気が起きず仕事や日常生活に支障をきたします
嫌な事があった時にだけ気分が落ち込む、仕事の時だけ憂鬱になるといった「プチ鬱」は「鬱状態」とはいえません。
一方で鬱病とは、この鬱状態と言われる症状が更に悪化して治療が必要になる状態の事です。
鬱病と言われるまで悪化してしまうと、過食や拒食による体重の増減、睡眠障害、無気力状態を引き起こし、自殺願望が強くなり死ぬことばかり考えたり自殺を計画したりするようになります。
こうなってしまうと、治療が必要な状態です。
場合によっては、自殺予防のために入院が必要になる事もあります。

鬱病・鬱状態のサイン

大切なのは鬱病、鬱状態のサインを見逃さない事です。
・無気力な状態が続く。
・何をしていても楽しくない、つまらない。
・好きな事も面白いと思えない。
・気分が沈み落ち込みが酷い。
・集中力、判断力、思考力が低下する。
・何でもない事で自分を責めてしまう。
・中々眠れない、寝てもすぐに起きてしまう。
・死や自殺についての考えが頭から離れない。
このようなサインが複数見られて、その状態が数週間も続くようであれば鬱病の可能性があります。

不安障害とは?

通勤電車の人込みが怖くて仕方ない。
人の目線やちょっとした物音にも不安を抱くようになってしまう。
誰でも日常生活の中で不安を感じる事がありますが、それが病的な状態までいくと不安障害と呼ばれる疾患になります。
不安障害には、パニック障害や恐怖症も含まれています。

適応障害とは?

介護で大きなストレスを抱えたままの状態でいると、気分だけでなく行動にも様々な症状が現れます。
職場や人間関係がストレスの原因でその環境や状況にうまく適応できず、そこにいる事や仕事自体が耐えられないほどの苦痛に感じられるようになり、仕事だけでなく生活にも大きな支障が出てくるのです。
適応障害の症状としては、気分の落ち込みや極度の不安感、緊張状態に陥ります。
また、その症状から暴飲暴食へ走り、お酒へ逃げるようになってしまうとアルコール依存症になる事も。
介護士の場合、利用者さんからの暴言等に耐えられずに暴力行為へと発展する事も考えられます。

介護のストレス反応まとめ

最後に、こちらの記事をまとめます。
・身体的ストレス反応
・心理的ストレス反応
・行動的ストレス反応
この3つのストレス反応は、身体に様々な不調を引き起こす要因です。
中には、アルコール依存症や鬱病など専門的な治療が必要になる事もあり、放っておくのは得策とは言えません。
誰しもが介護の仕事でストレスを感じる事があるとは思います。
しかし、職場の人間関係や暴言、暴力行為が見られる利用者さんの対応で過度なストレス状態に晒されるとこのような状態を引き起こしかねないのです。
そのような兆候が見られた場合は、休養が必要ですが介護士の仕事だと中々十分な休みも取れないことがほとんどで、自分でも気づかないうちに症状が悪化している事もあります
自分の身を守る為にも、そのような場合は転職も視野に入れて考えましょう。
こよみ
介護士歴10年
介護福祉士/老健/有料老人ホーム/サ高住
管理者と現場主任を経験。
介護業界は本当に稼げないのか?
どうすれば給料を上げることが出来るのか、年収を上げるにはどうすれば良いのかを本気で考えています。
介護士としての日常や考え方を発信したり共有したいと思ってブログを立ち上げました!
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